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How EDguns are made?

 How EDguns are made?・・・つまりは、会社がどのように生まれ、どのような経緯をたどって成長し、どのような人達と出会ってパートナーと組み、そして現在どのような想いをもってエドガンが作られているか、そういうところをエドが説明したものです。

 「顔が見える」と言えばいいのでしょうか・・・銃を持ったときに特別な感覚を持てるようになるところで、エドガンの好きなところです。と、前置きが長くなりましたが・・・本題に入りましょう。


 エドガンがどのような会社か、フォーラムで質問がありましたので、答えましょう。できればビデオを作りたかったのですが、なかなか時間がないため、いくつかの写真と短いお話で、伝えることにします。

エドガンの生い立ち

 はじめ、エドガンは地元のパルプ製紙会社の工作室で作りはじめ、後にそこがパルプ製紙工場でもう使われなくなったとき、その工作室と機械を買い取って製造開始しました。その工作室と機械で、月産15~20丁作りだしたのが(その頃はストックも作っていました)が、はじめの製造です。

ストックの外注先、ArtDecArtとの出会い

 この頃、アレキサンダー・ロビン氏(現在のArtDecArt社の社長で、現在はエドガンと他のロシアの会社のエアライフルのストックも製造中)より、ストックの製造の提案をもらいました。今ある機械での製造数量は限界に達していましたし、ストックは作るのにすごく時間がかかっていましたので、タイミングのいい提案をもらったと思いました。

 それ以来、ストックはアレキサンダーのところで作られているのです(私の記憶では、その後しばらく休業して、また再開したのですが、それは少なくとも10年以上のつきあいです)。

エドガンの製造部門の生い立ち

 我々は、ストックを自身の生産ラインから外すことで、月産30丁作れるようになりましたが、またここで機械の生産の限界に達したのです。そこで、CNCを導入しようと考えたのですが、私自身は経験が全くなかったため、専門家を探しました。

 最初は、D氏(別のエアライフルメーカの創設者)にお願いしましたが・・・、残念ながら品質的に受け入れられるものではなく、私が注文した材料で作られておらず、柔らかいものでした。

 彼については断り、別のCNCを探し続けました。そしてあるCNCの専門家が集まっているフォーラムで、私に必要な専門知識を持っているという若者に出会ったのです。彼はモスクワ在住で、当時私はカレリアに住んでいたので、その距離は1350kmありました。

 彼とはEメールを交わし、お金を支払ってCNC用の詳細設計をしてもらうことにしたのです。そして、モスクワにいるときに彼が働いている工場の近くで、会う約束をしました。

 私は約束の場所に着き、彼に会い、彼に現金を手渡し、詳細設計頼んだよとお願いして、車に乗って帰りました。後に彼は、このときのことをこう話してくれました。「実際に合うのは初めてで、彼を全く知らなかったのに大金を手渡され、とても驚いた」、と。彼は信頼してくれたこと喜び、感謝し、一緒に共同作業が始まったのです。当時、彼ともう一人のパートナーは、その会社の従業員として働いていました。

 それから、彼らは工場で働いた後、彼らのもう一人の雇い主である私用に、CNC用の詳細設計を進めてくれました。我々はこれにより、月産40~50丁生産できるようになりました。しかしながら大変多くの需要に全く応えることはできない状態でした。

 この状況に応えるために、彼らはそれまでの会社を辞めて、自分の会社を設立する決心をしたのです。(もちろん、そのようなステップはリスクが伴うので心配ではあったと思いますが、怖れより私のカリスマ性の方が強かったのでしょう)。彼らはリースのCNCを使って、徐々に新しい機械を購入し、月産100丁、150丁、200丁、そして300丁と、徐々に生産数量を増やしてきたのです。

 彼らは私のためだけに働いています。それ故、私は彼らのことを私はエドガン社の製造部門だと思っています。

 しかしながら、彼らを支配するのではなく、彼らにタスクを与え、一緒に計画を作り、その計画に則り生産するという関係を作ってきました。私は、彼らの会社をシェアは持っていませんし、必要としていません。お互いを尊重しているので、彼らはエドガンの設計や思想に立ち入ることはしませんし、私も彼らの製造工程を見回るなんてことはしないのです。しかしながら、新たなCNCを購入するときには購入すべきかどうか一緒に検討しますし、新たな銃を作るリソースがもうないと思ったときには、彼らに購入してもらうこともありました。そういう関係です。

 彼らに加えて、エストニアとロシアでの組立用のパーツを供給してくれるパートナーがEUにいます。ということで、中国での製造請負とか、私がコントロールできないところに私のパートナーはいません。

 ストック以外に、バレルとゲージのみ、購入しています。それ以外の全てのパーツは、私が品質を認めているパートナーのところで作られています。工場での写真をお見せしましょう(これは一年前で、今はもう3台のCNC機械があります)。

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 余談ですが、これは近くのカフェに張られているお知らせです。

 お客様の皆様へ。このお店にはドラッグ、パイ、NOKIAの充電器はありません。娼婦をどこでつかまえればいいか知りませんし、いくらするかは全く分かりません。美女の番号は分かりませんし、私が教えてもらいに行くことはできません。ご理解いただきますよう、お願いします。

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・・・エドガン社とはつまり・・・

 つまり、私は新しいアイデアをどんどん生み出す人であり、市場動向を把握するマーケターでもあり、デザイナーでもあり・・・その他いろいろの役目を一人でもっているのです。

 以前投資家を探していたときに、一人のすごく思慮深い投資家に会いました。彼は注意深く全てを分析して、次のようなことを言いました。
 
 「エド、あなたの事業は大変興味深い。かなりうまくいっているようだし、これからも成功すると思う。でも、あなたのビジネスには一つだけ問題がある。それは、あなたがいなくなったら、もう機能しなくなってしまうことだ。」

 それは当たっていると思います。

 簡単にいうとこんな感じですが、私はビジネスを発展させる大きな青写真を持っています。私にとってまだ「とても好きな趣味」という領域をでていませんが、その趣味によってある程度お金を稼ぐこともできました。でも、お金はビジネスの要ではありません。

 ただ、銃を作ることが楽しくてしょうがなく、いろいろな人達と話して成長していくのが楽しい、それが私であり、エドガン社なのです。

筆者コメント

 こういう一人のカリスマがいて、それが銃に込められている。

 カリスマといえども人間味があり、その顔を見ることができる。

 そして、その想いがこもったものを銃にしたとき、いつもとは違う感覚になれる。

 私はそういう感覚がとても好きですが、これは全てではなくある一つの側面から見たところです。エドガンのオーナーの皆さんには知っておいてもらいたいところでもあり、知ることによってさらに想い入れがでてくるのではないかなと思います。






 

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